野菜の適正価格について トップに
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最近の小売店主導の
価格の決まり方

 昔は、市場に入ってくる野菜を仲買が「せり」で買っていました。
 だから、入荷が少なく買い手が多いと高い価格がつき、逆だと安くなりました。

 最近は、小売店がチラシの計画をつくり競合店より少しでも安く仕入れるように
 仲買に注文します。
 仲買は、市場を通して大産地の農協と販売数と価格をきめ、せりをせずに購入
 します。この価格が農家が食べていける価格なら問題ないんです。
 でも、最近は100円均一からはじまり、どんどん価格が下がり適正価格を大きく
 下回ることが常です。
 消費者にとっては、安いにこしたことはなく良いことですが、この価格では農家は
 食べていけなくなり、農家は廃業します。今、廃業する農家がかなり多いです。

 日本はいま、食品自給率40%以下の状況です。そして農家が廃業してます。
 米あまり対策の減反で狭い田んぼは切り捨てられはじめています。

 10年先、20年先も海外から食料は、入ってくるのでしょうか。
 高度成長中の中国の人口は日本の10倍以上で、その中国が食料輸出国から
 食料輸入国に変わろうとしています。食料は、入ってくるのでしょうか?

 適正価格での販売は、将来の日本の食料を守ることになると考えてます。
必要な経費から計算した
適正価格

       森田農園のほうれん草を1袋つくる場合

 原材料費(種・肥料・育苗土・堆肥・土壌改良材など、販売用袋など)
        内容量をできた袋で割って計算すると    1袋あたり約11円

 設備費  (ハウス・井戸・倉庫・配達用車・保管用冷蔵庫・トラクターなど)
 その他  (電気・ガソリン・消耗品など)
        原価償却費などを年間の数量で計算すると 1袋あたり約42円

 人件費  (種まき・定植・水撒き・収穫・掃除袋入れなど)
        それぞれにかかった時間をできた袋数で計算すると
            収穫後の掃除、袋入れの費用     1袋あたり約37円
            それ以外の作業にかかる費用     1袋あたり約15円
        *人件費は時給750円で計算
        *掃除・袋入れに時間がかかるのは、無農薬で作っているので
          虫の確認や虫食い葉の掃除を注意深くしているためで、普通
          の農家は、半分ぐらいですんでいる可能性はあります。

 上記の経費を合計すると 製造原価になります      1袋あたり約105円

 そこに、営業費用や配達費用がかかります         1袋あたり約8円
        *農協出荷の農家は必要ありませんが、かわりに手数料が
          それ以上にかかってきます
 
 この金額は、農家がおとうさんも時給750円で働いた金額なんです。
 学校を卒業したばかりの新入社員でも、年収300万円で時給1500円です。
 農家も、最低限の生活をするための利益が必要です。

 1日に200袋を、1年休まずに作ったとして73000袋
 1袋、20円の利益とした場合、年間146万円+時給750×労働時間が
 農家の親父の収入になります。労働時間は1日平均10時間なので年間
 約3500時間で年収409万円 時給1167円(時給は低いですが)
 この金額なら子供がいても農業を続けられます。。
 この場合の1袋の価格は、133円となります。(農家渡し)
 さらに、台風などの被害、天候不順や病気による被害などに対する保留分を
 加えると平均でだいたい150円が希望価格となります。

 販売店で売られる価格は、ここに小売店の利益が加わります。
 
 ただし、市場の相場の価格と極端に金額が違う場合には、利益を少なくして
 販売価格を調整する場合もかなりあります。
 逆に、相場が高騰した場合は、多少は利益を多くしますが、健康に良い野菜を
 なるべく多く食べていただけるように極端に高い価格には、設定してません。
 そのため、朝採りの新鮮な無農薬の野菜ですが普通の野菜より安くなる場合も
 でてきます。